製作-スタジオ27 マクラーレンMP4/22 #2

スポンサーリンク

この手のガレージキットのF1を作る場合、非常に厄介なのがウイングフラップの組み立てだと感じます。
特にこの時代のF1の様な3D局面の隙間を調整するのは大きな労力が必要です。
今回もCADで描いて、CNCで削り出して楽しようと思います。

オートモデラーの集いでCNCで削っていると話したところ、両面切削の位置合わせに苦労しているが、どうやって合わせてるの?と聞かれたので、自分なりの方法を載せてみます。
なお、工業系出身でもない上に仕事でバリバリ使っているわけでも無いので、その点は注意してください。

平面をフェイスミルで削って面出ししたケミカルウッドをテーブルにセットします。
ワークとテーブルの間には万一の時、エンドミルがテーブルに接触しない様に、3mmのアルミ板を挟んでいます。
6mmのスクエアエンドミルでY方向に動かしてY面の面出しをします。

面出しが終わったらX-3.0を入力。これでX座標の原点が決定しました。(画像は間違ってY座標に入力してます)


同様に左右に動かしてX面の面出しをします。

Y座標に-3.0を入力。 これでY座標の原点が決定しました。

Z原点の設定。
ツールプリセッターをケミカルウッドの上に置いて、0に合わせます。
ツールプリセッターはヤフオクで1万円位で買いました。0に合わすと置いた面から+100mmが簡単に出せます。


Z座標に+100を入力。これでZ座標の原点が決定しました。
物によってはこれで終わらせても良いのですが、今回は削ってしまうと、もうツールプリセッターをケミカルウッドの上に置けなくなってしまうので…

ツールプリセッターをテーブル上に置いて再度0に合わせます。

その時に 表示された84.1775をメモしておきます。

1回目の切削に使うエンドミルに交換して、またツールプリセッターで0を指した部分で止めて

79.8550と表示された部分に先程メモした84.1775を入力します。
後はツール交換の度に同様の手順でZ座標に入力を繰り返し、片面の切削を終わらせます。
ATCが欲しいです。

片面の切削が終わりました。問題は裏返してからです。

裏返して材料を軽く固定して、初めに面出ししたY面にダイヤルゲージをセットして平行を出します。
ズレていたらケミカルウッドをスパナで軽く叩いてずらすを繰り返し、針が振れない位置で固定します。

初めに面出しに使ったエンドミルを使って、Y面と接触するかしないかの部分まで動かして…

X座標に+3.0を入力。これで裏面のX原点が決まりました。

同様にX面にエンドミルを移動させて。

Y-3.0を入力。これで裏面のY原点が決まりました。

テーブルにツールプリセッターを置いて0を指した部分で止めて。

Z97を入力。プリセッターの100mmから敷板の3mmを引いた値です。

Z座標の値が0になるまで移動させれば丁度ケミカルウッド底面と一致します。

ここまで来れば、切削に使用するエンドミルに交換する度に、プリセッターが0を指した部分で97.0を入力すればOKです。

タイトルとURLをコピーしました